コミュニティ・ミュージックセラピー
音楽療法は誰のために…。
ノルウェーの音楽療法の多くは、コミュニティ・ミュージックセラピーと呼ばれています。従来の音楽療法が疾病や障害などをもつクライエントとセラピストとの関係の中で行われるのに対して、コミュニティ・ミュージックセラピーでは、クライエントから同心円状に広がる家族、仲間、コミュニティを巻き込み、コミュニティ全体に変化をもたらすことを目的とされています。これは、ある人が問題を抱え、コミュニティの中で生きづらさを感じているのであれば、それはその本人や家族だけが背負うべき問題ではないという基本的な考え方によっています。人はコミュニティ内でコミュニティと共に生きるべきであり、コミュニティから孤立して生きることのできる人間などは存在しないのです。
世界を変えるかもしれない、少しかもしれないが…。
現在、世界の様々な地域でコミュニティ・ミュージックセラピーが行われていますが、最も多くの音楽療法士が活動を行っているのは、経済の発展が優先され、科学技術が高度に発達し、物質的な豊かさを享受しているにもかかわらず、人々が疎外感や孤独感を感じるようになった社会です。そこでは、音楽療法士は人と人とをつなぐ、いわば人間関係の再構築に力を注いでいます。ノルウェーで25年間にわたって実践されてきたコミュニティ・ミュージックセラピーはこのような活動の重要なモデルケースとなっています。
「スマイルママ」のミュージックサークル
東京・武蔵野
「子どももおとなも楽しむ生活プロジェクト(モモプロジェクト)」との活動が基盤となり、2012年1月から「スマイルママ」との協働で活動を行っています。特別なニーズのある小さなお子さんとの活動です。
不定期土曜日午前
会場:武蔵野市内コミュニティセンター
主宰:子どももおとなも楽しむ生活プロジェクト/スマイルママ
せっちゃんのミュージックボックス
京都大学附属病院小児病棟
京大病院小児病棟ボランティアグループ「にこにこトマト」の活動に参加しています。
◎不定期
山梨大学附属病院小児病棟
NPO法人「絵本カーニバル」との協働で活動を行っています。
◎毎月1回14:30-16:30
社会福祉法人「子供の町」
埼玉県春日部市にある児童養護施設で音楽活動を担当しています。
◎毎月第4日曜日09:00-12:00
精神科・アルコール科デイサービス、重度心身障がい者(児)施設などでも活動を行っています。